当院を初めて受診される方へ

健康診断で「要再検査」「要精密検査」と指摘されると、不安を感じる方も多いと思います。
ただし、異常値=すぐに病気や治療が必要というわけではありません。
当院では、検査結果の内容を丁寧に確認し、必要な検査や治療の有無を見極めたうえで、最適な対応を一緒に考えていきます。

健診結果のフォローと再検査のご案内

「経過観察」か「精密検査」か、悩んだときは

健診で指摘された項目は、「経過観察で十分なもの」と「早めの追加検査・治療が必要なもの」に分かれます。
当院では結果票を一つずつ確認し、不要な不安を取り除きつつ、必要な検査へ迅速に進めます。
受診時は健診結果票(コピー可)とお薬手帳をお持ちください。まずはお気軽にご相談ください。

各種検査項目ごとの対応

心電図で異常を指摘された
不整脈や心臓機能の異常が疑われる場合、問診・診察を行った上で、必要に応じて24時間心電図(ホルター心電図)などを実施し、評価を行います。

コレステロール・中性脂肪が高い(低い)
脂質異常症の可能性がありますが、すぐに薬が必要とは限りません。
血液データや生活状況を踏まえながら、薬が必要なタイミングや生活改善のポイントを丁寧にご説明します。

肝機能(AST/ALT/γ-GTP等)で異常を指摘された
脂肪肝や肝炎などの可能性を考慮し、肝炎ウイルスや代謝関連を含む採血と腹部エコーで評価します。必要に応じて、CT・MRIは連携医療機関で実施できるようご案内します。(胃カメラは当院で検査可能です)

肥満(メタボリックシンドローム)を指摘された
内臓脂肪が増え、脂質異常・高血糖・高血圧のうち複数が重なる状態で、動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞のリスクが高まります。基本は食事と運動の見直しを行い、必要に応じて薬物治療も併用します。

貧血を指摘された
原因を調べるため、血液検査や胃カメラ検査を実施します。
必要に応じて、CT検査・大腸カメラなどが必要な場合は、連携病院をご紹介いたします。

尿検査で異常(尿タンパク・尿潜血など)
追加の尿検査や血液検査により、腎臓疾患の有無を評価します。

便潜血検査で陽性
消化管からの出血が疑われます。
大腸カメラ、CTなどが必要な場合は、連携医療機関での精密検査をご案内します。(胃カメラは当院で検査可能です)

血糖値が高い
糖尿病の可能性があるため、糖尿病・インスリン外来で詳しく診察いたします。

血圧が高い
高血圧症の診断・治療が必要かどうか、当院で判断し、継続的にフォローします。

尿酸値が高い(痛風のリスク)
ただちに薬が必要とは限りません。
再検査や生活習慣の見直しのうえで、投薬の要否を判断します。

甲状腺の腫れ・甲状腺腫瘍を指摘された
頸部エコーなどで異常を指摘された場合は、甲状腺・内分泌内科での精査・診療へご案内いたします。

胸部レントゲンで異常を指摘された
肺や心臓に異常が疑われる場合は、胸部CTなどの精密検査が必要となることがあります。
当院での判断のうえ、適切な医療機関をご紹介いたします。

バリウム検査で異常を指摘された
胃や食道の異常が考えられる場合、胃カメラ検査の実施をおすすめします。

その他の異常項目について
上記以外にも、「これって放っておいても大丈夫?」「病院に行くほどではないかも…」という場合でも構いません。
気になった段階で、早めにご相談いただくことが安心につながります。